今月の初めに川上町領家(岡山県高梁市)の方から連絡があり、猫を保護したけれどどうしても事情があり飼うことが出来ないと言うことで「野良猫を作らない会」に飼い主を探して欲しいとの連絡がありました。
連絡主のお話では、連絡主の後を一所懸命に追いかけて付いてくるので保護したとのことでした。片眼が潰れて見えない状態ですが、人にはよく馴れているので飼い猫だったのかもしれないとのことでした。連絡主のお話では、お住まいの近くでは猫に罠を仕掛けたり、毒を与えたりする人もいるようで不妊の処置をして放しても今までも何匹も処置した猫が居なくなってしまい、是非とも飼い主を探して欲しいとの依頼でした。
事情を聞いて早速引き取りに行き、そのままいつものK先生のところに連れて行って去勢と、取り敢えずの診察をしてもらうことにしました。K先生の予定がいっぱいなので、普段なら一晩か二晩で帰ってくるはずが先日ようやく帰ってきました。
ところが、飼い主を探すにしても当座の保護をどこでしてもらうかこれが問題です。現在、会員の皆さんもそれぞれ保護した猫を抱えて手一杯の状態です。どうしようか思案投げ首で居たところ、会員のMさんが「内に連れてくれば良いが」と言ってくれました。でも、Mさんのところには去年の暮に咲耶を引き取ってもらったばかり。マレちゃん、チロ君とすでに3匹のネコさんがいます。その上に今回の迷い猫ちゃんまで引き取ってもらうのは、と思ったのですがMさんは「3匹が4匹でも変わらない」と言ってくれたので、お願いすることにしました。
現在は、迷い猫ちゃんだけ別の部屋に隔離して、ケージを2つ繋いで環境に慣らしている状態とのことです。この迷い猫ちゃん、人にはすっごく甘えた猫なのに猫に対しては結構気が強いみたいで、ケージを覗きに行ったマレちゃんに素早い猫パンチの一撃。子供の頃からずっと猫を飼っているMさんは「そのうち慣れるから大丈夫」と言ってくれるので安心して任せています。
迷い猫ちゃんはおそらく飼い猫だったので、出来れば元の飼い主さんが見つかるといいのだけれど、去勢もせずに今までいた事を考えると余りきちんと飼っている様子でもないのかも知れません。元の飼い主さんのもとに帰るより、本気で可愛がってくれる飼い主さんが現れたほうが迷い猫ちゃんは幸せなのかも知れません。でも、こんな片眼の成猫となると飼い主さんが現れる可能性はだいぶ低そうな気がします。Mさんには申し訳ないけどこのままMさんに飼ってもらうのが彼にとっては一番いいかも・・・・